就農初年から居る雄キウイは、何度もつがいに死に別れた悲劇のやもめキウイです。
長い独り身に嫌気がさしたのか、3年前突如として雄のくせに実を生らせました。
種明かしすると、台木から伸びた枝に実が付いていたので、台木が雌だったらしく決して性転換したわけではありません。
一本の樹で雌雄あるなんて便利だ、と喜んだのも束の間。
その冬に夫が「5代目くらいの嫁が居るから不要」と言って、雌部の枝を根元から切ってしまったのです。その5代目くらいの嫁もまたすぐ枯れてしまいましたが。
しかし私は信じていました。きっとまた、台木から枝が伸びて実を付けてくれると。
そして今年。ふっと見たら、また実が生っていました♪
ありがたく、久々の収穫。心なしか、3年前よりも実が大きいような気がします・・・。
7代目くらいの嫁も育ちつつありますが、私の目の黒いうちは、この枝はもう切らせません。来年も、採る!