2020/05/21 Thu 曇 昆虫界のオシドリ

小泉八雲の怪談『おしどり』。胸に沁みる名作です。
そんな夫婦仲の良い生物が、昆虫界にもいると教えてもらいました。
ムカデ。
ムカデはつがいでいるため、一匹見るともう一匹いるのだそうです。
今さっきNETで調べたら都市伝説とありましたが、私は地元の方から伺ったので土着の言い伝えということにしておきます。
今日、作業の合間の気晴らしにぶどう樹の皮を剥いでいたら、根元あたりの皮を剥ぐと、皮の下からマムシが登場。
お互いびっくりして、ソーシャルディスタンスを取ってしまいました。
気を取り直して肩らへんの皮を剥ぐと、今度は小ぶりなマムシが登場。
そこで、この言い伝えを思い出したのです。
以前、夫が布団で刺された時は一匹しかおりませんでしたが、実は陰でつがいのムカデが息を潜めていたのかも。
物陰で、退治される伴侶を身を引き裂かれる思いで見つめていたのかも。
危険を顧みず、身を挺して庇いたい気持ちも
「来るな! お前のお腹にはオレ達の子が・・・」
という夫ムカデの悲痛の叫びに押しとどめられていたのかもと思うと。泣ける。