2018/09/30 Sun 台風 ボッコジュース

溜まったぶどうでジュースを作っていると夫に、「種類関係ナシぶどうジュースなの」と訊かれてそうですと答える。
面倒なので、ピオーネジュース、瀬戸ジュース、みたいにしないで、あるものなんでも放り込んでいます。
こういう風にジュースを作る時はいつも、ボッコちゃんのことを思い出します。

星新一の有名な作品なので語るのもアレなのですが、飲み屋の主人がアルバイトの女の子代わりに置いた人間そっくりロボット・ボッコちゃんの話です。
ボッコちゃんは人間の女の子と思われているので、お客さんから代わるがわるお酒を奢ってもらっています。
主人は、ボッコちゃんの体内(?)にお酒が溜まるとそっと抜き出して、お酒を再利用(お客さんに出す)するのです。
名作ではあるのですが、初めてこの話を読んだ子供の時ですら、お酒ってビールとかウイスキーとかブランデーとか色々あるのに、ボッコちゃんの中でごちゃ混ぜになってないの? と不思議でした。
成人してからも折に触れ蘇る疑問で、“昔のバーとかは一種類のお酒しか扱っていなかった”説で納得しています。

と言うわけで、“ぶどうなんでもジュース”を作るたびボッコちゃんのことを思い出すので、私のジュースはボッコジュースだなと思うのでした。