休憩して、作業再開と歩き出した時、防風ネットに引っ掛かってもがいている小鳥を見つけたのです。
慌てて夫を呼んでお願いすると、救出してくれましたが、雛のようです。
見上げると、先ほどから叫ぶように鳴き続ける成鳥が居て、それが親のようでした。
結局、安全そうな草むらに置いたのですが、しばらく親鳥の鳴き声は聞こえ、やがて止みました。
助かったのかどうか、分かりません。無理なような気もしましたが、親鳥が鳴くのを止めたのはどういう理由だったのか。
防風ネットに足を取られ身動きぬまま弱っていく我が子を見守るだけしかできない親鳥の気持ちを考えると、ただ胸が痛みます。
この季節は多くの誕生の季節ですが、その陰には倍以上の死を伴っているのが自然なのです。
可哀想と思う私は、昼に鶏肉を食べています。時々、トラックに狭しと積まれて移動しているのを見かける、アレです。
生きるとは、他者の死を抱えることなのです。なんとも、悲しい・・・。