捌くプロセスとしては、夫が外部で処理した肉塊を、台所で私が洗ったり汚れを落としたり必要ならば切りもして、水気を切ってからジップロックに入れ冷蔵庫へ。
2~3日熟成させてから冷凍庫に移動します。
猪の時も、充満する獣臭に息をすることも億劫となったのですが、鹿は。鹿は。
鹿は臭いとは聞いていましたが、ラム肉が大丈夫な人は大丈夫とも聞いていました。
私、ラム肉、全然大丈夫です。むしろ好き。
実家を出て初めに暮らした新潟では、何故か普通にスーパーでラム肉を売っていました。清水フードセンターとかで。
当時はその特異性に気付かなかったのですが、その後幾つか別の土地で暮らして、あんなに当たり前にラム肉を売っているのを見たことが無く、時々夢だったのかと思うくらいです。(北海道は住んだことないから知らない)
鹿肉からは、ラム肉と類似の匂いがして、コレのことかと当初は思ったのですが。
肉量が増してゆくのに比例して匂いも増幅してきて、ある量に達した時に悟りました。
コレは、動物園の匂いだ、と。
動物園の、鹿とか羊とか山羊とか居るゾーンに充満する匂いが、台所を席巻しているのです。
一度気付いてしまうと、もう戻れません・・・。
鹿肉とかラム肉の匂い、とかじゃあなくって、動物園の匂いなのです。動物園の匂いの肉、なのです。
今後、ラム肉を食べられるかさえ不安になってきました。コレが鹿の呪いか・・・。