作業場からの帰りに所用で寄る所があって、用事を済ませて出るとかぐわしい香りに気付きました。
金木犀です。
見回して本体は確認できなかったのですが、フレグランスとかでなく確実にホンモノの、ナマの瑞々しさを帯びた心地良い香りでした。もうそんな季節なのですね。
そして自宅に戻ると夫が驚いて
「金木犀、咲いてるよ」
と庭の隅の方を指しました。
ここに引っ越してきてすぐか翌年かくらいに夫が植えた金木犀の苗があるのですが、夏季の手入れが行き届かず雑草まみれになりがちで、育つ様子が見られない、むしろ枯れてるんじゃないかと勘繰ることの多い樹でした。
それが、年数に見合う大きさには育っていないものの、ツル性雑草にまとわりつかれながらも今年は花を咲かせ芳香を漂わせているのです。
ぶどう中心の生活が続き疲れの抜けない我々夫婦と犬2匹ですが、少し気持ちが前向きになれました。
食べられない樹も、あっても良いのです。