一人の妖精さんがふいに私を呼ぶので側に行くと、彼女の指さす先にはムカデ。
肉々しいフルのムカデではないものの、５センチ丈で醜悪なオレンヂ色が立派に不快感をそそる成虫です。
これは、イヤだ。しかし対処しないわけにはいかない。
とりあえず妖精さんに引き受ける旨伝えてムカデと向き合ったものの、策がない。
「どうしよう・・・」
思わず漏れた言葉を聞き留めたのでしょう、もう一人の妖精さんが「どうしましたー？」とやって来ると止める間もなくムカデにハサミを向けて樹から落としてくれたのです。
キャーと騒ぐムカデ苦手二人。そんな私達を尻目に彼女は攻撃の手を緩めず、落ちたムカデを切り刻んで成敗してくれました。
スゴい・・・。感謝しかありません、というか恩人だ、偉人だ！
どんな特技や経歴よりも、『虫に強い』スキルが何よりも強力だと痛感しました・・・。
